いきなりですが、”手続”という行為の前に充分な検討や議論を行っていますか?
手続するまでにはいろいろなことを検討し議論し結論を得てから手続きという行為に移します。つまり、手続とはこうしたプロセスの後の結果なのですね。
このプロセスをおざなりにしては良い決定は期待できず、それを基に行った手続も中身的に適正を欠く場合もあるということは自明の理でしょう。
何だか最近こうした手続論が気になります。
法律にも規定にも外れていないからOK!・・・という行為が小さなコミュニティを含めた私たちの周りの社会に蔓延している気がしてなりません。地域のコミュニティにも企業内にも、そして、ひょっとしたら政治の世界にもあるのかもしれません。
意思決定を最も効率的に進めるかたちはピラミッド型の上意下達組織です。緊急時の対応はこうした組織形態がもっとも機能すると言われています。
ですが、私たちの日常を含めた周りの社会はいつもすべて緊急時ではないわけで、なのに、何故かプロセス抜きの手続を採用する場面に多く出くわします。
熟慮しましょう、議論しましょう、相談しましょう、少しでも良い結果を得るために。
私たち社会保険労務士の仕事も、手続代行の前にコンサルティング業務があるのだと、常日頃考えています。